発熱があっても仕事を休みづらい。

日常のお話

体調の悪い朝

朝。喉の痛みと、関節の痛みが体の動きを鈍化させます。

這い上がるようにしてリビングへと行き、体温を測ると37℃ちょうどの微熱。

体温が触れ合う空気に上手く溶け込めず、火照った空気が纏わりつきます。

仕事を休むにしては踏ん切りのつかない体温と、体の重さとを鑑みながら、ソファに倒れて目を瞑ります。

先月も発熱があり仕事を休んでいました。

そして先週も。

休もうか、いや、金曜日だし頑張って出勤するか、いや移したらまずいし———。

そんな問答が心の中で繰り返され、最後には、
(休もう。)
という気持ちになんとか帰着することができました。

上司に休むことを伝え、もう一度ソファに体を預けます。

(はぁ、また休んでしまった。)

ズル休みではありません。

本当に体調が悪いのです。

でも、先月、今月と含めて、すでに3日目となった欠勤に、職場の周囲への人の目を想像すると、気持ちが重くなります。

もう休んでしまったのだから。

(今日は目を瞑りソファの上で毛布にくるまり眠ろう。)

まだ片付けていない春の陽気には似つかわしくない毛布にくるまり、最低限の食事と薬を飲んだ後、昨日十分に眠ったとは思えないほどの深い眠りにつくのでした。

体調不良で休むことすら気が重い

夜更かしをしたり、あまりにも偏ったような食事を摂っていたりしているわけではありません。

もちろん、野菜を積極的に摂るほどの健康思考ではありません。

しかし、タバコを吸ったり、お酒を飲んだり、夜更かししたり思い当たる不摂生は避けているつもりなのです。

それでも体調不良になることはあります。

誰でも、です。

そして、誰もが体温計を見比べながら、今日休んだ際の職場への影響と、周囲の目を想像します。

仕事への影響は社会人として仕方ないにしても、周囲の目を気にしなければならないことは、必要なのでしょうか。

楽観的な考えを持つ人であればそんなこともないのでしょうか。

(あいつ、また休んだのか。)

そう想像するだけで、休むなんて容易ではありませんね。

おわりに

仕事を休むのは、自分の健康管理に問題があるからかもしれません。

しかし、何かを判断する際に、人の気持ちを想像して、落ち込んだり悩んだりして決めるのは、あまりいい方法ではないように思います。

(仕方ないではないか、熱があるのだから。)

その一言だけで休むことを決められるくらいには、人の気持ちと事実を分けて考えるべきだとも思った、今日この頃なのでした。

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